ご主人様に首ったけ!
「?なにが?」

「へ?」

「朝から露は、なにを必死に謝っているの?」


優雅にコーヒーを啜りながら答える霧様のそんな反応に私は面食らってしまう。


「なにをって……。
だって私、霧様のベッドで眠ってしまって、その上寝坊まで……」

「ああ、露の寝顔かわいかったよ」

「へぁ!?
な、なにをおっしゃられているんですかっ」


あっ!?
今、また変な声出しちゃったっ。


というか、霧様と会話するとことごとくかみ合わない気がする。


「別に、寝坊の一回や二回いいじゃない。
たまにはゆっくり眠る事も必要だよ?」

「でも……」


寝坊だけでなく、霧様のベッドまで使ってしまって……。


ところで、霧様はどこで眠られたの?



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