ご主人様に首ったけ!
「あの、霧様は昨夜はどちらでお休みになられたのですか……?」


こんな事を聞くなんておこがましいけど、聞かないで悶々とするのも嫌だったので思い切って質問する。


「ん?昨夜は露の隣……」

「ぇえ!?」

「……の、部屋だよ」


一緒の床を過ごしてしまったのかと思って驚いたけれど、すぐに霧様は付け加えて私を安心させてくれる。


でも……。


「いくら露が僕を好きと認めてくれても、そういう関係になるのはまだ早いかなと思ってね」

「!!!??
き、ききき霧様!!??」

「はは、冗談だよ」


お茶目に片目を瞑って笑う霧様。


冗談に聞こえませーんっっ!!


「……霧様、本当に申し訳ありませんでした」



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