ご主人様に首ったけ！

「ちょっと、綺ちゃんもなんか誤解してるでしょ!?」


今の言い方だと、絶対昨夜私と霧様の間に、何かあったと思ってるっぽいけど……っ。


違うんだってばー!!


霧様ぁ……
なんでそんな誤解されるような言い方をされてしまったのですかー!?


「誤解？なにかよく分からないけど……。まぁいいわ。
それでね、昨日電話があってから陸くんたちと皆で緊急会議をしてね……」


でも、必死に弁解しようとしている私には目もくれず、といった感じで綺ちゃんはほんとーに楽しそうに、浮かれながら先を続け始めた。


今度は何を言われるの……？


「露ちゃんを、住み込みで働かせる事にしましたー!!」

「……は？」

「だからぁ、露ちゃんを住み込みで……」

「……決定？」

「うんっ」


……なぜ？


なぜうちの親は本人に何も相談しないで決めちゃうかなぁ？


「ね、大丈夫だったでしょう？」

「……」