ご主人様に首ったけ!
水族館に行ったり映画を見に行ったりと、霧様と一緒に過ごす時間は勉強の息抜きになってすごく楽しくて、毎週週末になるのが楽しみで仕方ない。


ただ、出かけるといつも霧様にご馳走になってばかりで……。

霧様はなんでもないことのようにおっしゃるけれど、申し訳が立たない。


ってことで、あまり毎週のように出かけてしまうと霧様が大変になってしまうので、お勉強会を開く事になった。


もちろん先生は霧様。

私がわからないところも、すごく丁寧に分かりやすく教えてくださるから下手な家庭教師を雇うよりも、全然はかどる!!


そんな霧様との時間を過ごし、あっという間に編入試験日。


霧様と一緒の勉強会の成果もあって、無事試験をパス。


それからは入学の手続きをしたり、制服をそろえたり必要な教材をそろえるなどの準備を終え、あっという間に高校編入日が明日へと迫っていた。


そんな編入日前日の夜。


仕事も終え、部屋でくつろいでいると霧様からの電話が部屋に鳴り響き
『今から部屋においで』
と言われたので、私はメイド服から着替えを済ませ、私服で隣にある霧様の部屋へ向かった。

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