ご主人様に首ったけ!
「そう、ならよかった。
ね、露。新しい制服姿、僕に一番に見せてくれる?」

「え……?」

「明日から露は様々な人たちの目に晒される事になる。
その前に、制服姿の露を独り占めしたいんだ」

「そんな……っ。
私が学校へ通ってもいつでも霧様が私を独り占めしてください……」


まるで学校へ通ったら霧様が私を独り占めできなくなってしまうようなその言葉に、私は思わずそんな事を口走ってしまう。


って!?

なんか今、ものすごく大胆な事言っちゃったよね!?


うあーっ、恥ずかしい……!


「嬉しいことを言ってくれるね。
もちろん、僕だって露を誰かに渡そうだなんて考えてないよ。
ただ、ちょっとしたわがままなんだ。露のそのかわいい制服姿を主人であり……
恋人である僕が一番に見たいんだ」

「こい、びと……?」

「え?そこ驚くところ?
というか、僕と露は恋人同士でしょう?」

「霧様……」


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