ご主人様に首ったけ!
6月に入り、衣替えをしたばかりで今は夏服。


薄い水色のブラウスに、明るめの紺色のチェック柄スカート。

ブラウスの袖部分には学年を表す1本のラインが紺色で刺繍されていた。


それに、女子はネクタイとリボンで選べるんだけど、いずれも学年によって色が異なっていて、一年はえんじ色の無地。二年はチェック柄。三年になるとストライプになる。


だから、一年生である私は柄なしのリボンをつけている。


隣にいらっしゃる霧様ももちろん衣替えで夏服になっていて腕には2本ラインの刺繍。
ネクタイはもちろん、えんじのチェック。

ブレザー姿ももちろんかっこよかったけれど、夏服もよく似合ってらっしゃる。


霧様のあまりのかっこよさに見惚れていると、その視線に霧様も気付かれ苦笑された。


「露?
そんなにじっと見て、僕の顔に何かついてる?」

「い、いえ!!
ただ……」

「ん?」

「霧様があまりにも素敵だったので……」


< 157 / 374 >

この作品をシェア

pagetop