ご主人様に首ったけ!
「よく来てくれたね、露ちゃん。
僕がこの家の当主、東條零だよ」

「で、僕の古くからのお友達」

「え!?あっ、は、はじめましてっ!春日露ですっ」


私は一人でソファの感触を楽しんでいると、突然男の人に話しかけられて、慌てて返事を返す。


あ、なんかすごくキョドっちゃった……。

でも、この状態で冷静でなんかいられないよぉ。


豪勢なお部屋の中で、すっごいきれいな顔した男の人と向かい合っているなんて……!

男の人を直視できない……



……って、当主!?

今、この人当主って言った!?

えぇえぇぇええ!?
嘘でしょ!?

だって、この人陸くんと同級生とかでしょ!?


それに、陸くんまだ39歳とかだよ!?

そんな人がこんな大きなお家のご主人様……。

す、すごい……!


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