ご主人様に首ったけ!
3階の踊り場まで来たあたりですでに息は絶え絶え。

こんな上までひたすら上っていくなんて……!


ハ、ハード……!


「ほれ、着いたぞ!」


ようやく4階までたどり着き、肩で息を整えているとまた熊先生が豪快に笑いながら私の背中を叩いてきた。


「きっついだろー!
2階から3年、2年、1年って上っていくからな!!一年の間は鍛えられるぞー!
がっはっはっは!!」


……あ、あんまり鍛えたくないです…てゆーか、こんなに大きい学校ならエレベーターとかつけてほしいです…。


でも、好きでここに編入してしまったのだから仕方がない。


1年は頑張って上らないと……っ。


「ほれ、ここが1-Cだ!!」


階段を上り終えてもさらに奥へと進み、先生が立ち止まったのは廊下の突き当たりの一番奥の部屋。


もしかして、いっちばん遠いクラスじゃ……?


うぅ~。
私、この先体力持つのかしら……?


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