ご主人様に首ったけ!
☆21☆ はじめまして!
そして熊先生は入り口の扉を勢いよく開けると、またも豪快に教室内へと入っていった。


「がっはっはっは!
おはよう皆の衆!お待ちかねの転校生を連れてきたぞー!!」


という先生の言葉で、私も後に続いて今日室内に入ろうとしたら……。


パ――ンッッ!!!!

という大きな音が突然鳴り響き、私は驚きのあまり腰を抜かしてしまい、その場に座り込んでしまった。


「いえーっ!!大成功!」

「ちょっと、ちょっと!
腰抜かしちゃってるよ!?」

「あちゃー、ちょっとやりすぎちゃった?」


しりもちをついたまま呆然と教室内を見つめる私を見て、クラスの子たちが口々にそんなことを言っている。


なに!?

一体何が起きたのー!?


「すまんすまん!
サプライズでお前を驚かしてやろうってクラッカーを用意してたんだ」

「え!?」


熊先生に手を引っ張られなんとか起き上がって教室内を見渡すと、ニコニコしている皆の手にはクラッカーが握られていた。


「ちょっとした歓迎だよ。
さ、こっち来て自己紹介だ!」

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