ご主人様に首ったけ!
男の子に美人さんってのはおかしいかもしれないけど、顔は小さいし、肌綺麗だし、明るい茶色の髪とかさらさらだし、顔綺麗だし……。


「おう、転校生!
俺、中梨翔!一応クラスのムードメーカってやつかな~!よろしく!!」

「翔!あんた、なに自分でムードメーカとか言っちゃってんの!?
あんたの方が危ないよ!」

「うるせー!お前よりはマシだよーだ」

「なんですって!?」


突如口げんかの始まった2人の雰囲気を見て、あるひらめきが私の頭の中に浮かび上がった。


もしかして、この2人って?


「ねぇ、もしかして2人付き合ってるの?」

「え!?」


私の質問と同時に二人の声が綺麗にハモる。


「な、なに言ってんの!?
そんな訳ないじゃんっ!!」

「そ、そーだよ!!
誰がこんながさつな女!!」

「がさつ!?なにそれ!!
あたしこそあんたなんか願い下げよ!」

「なに~!?
俺だって願い下げだ!」



< 168 / 374 >

この作品をシェア

pagetop