ご主人様に首ったけ!
「ちょっと、露ちゃん?
今絶対、僕とは全然違うとか思ったでしょ?」

「え!?」

「そんな顔してる」

「う……っ、少しだ、け?」



だって、だって!!

ほら、大きなお家の当主、とかいうとすごい怖そうなおじさんとか、おじいさんみたいな人が出てくるかと思ったんだもんっ。


まさか、こんな若い人だなんて思わないじゃんっ!!



「前に言わなかったっけ?僕の同級生が当主をしてるよって」

「そ、そうだっけ……?」

「うわぁ、ひどいな~。
露ちゃん、パパのお仕事とか全く知らないでしょ?」

「まぁ……」


あんまり難しい事とか聞くとすぐに忘れちゃう私の単純な頭……。


うぅ~、陸くん、ごめんね。


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