ご主人様に首ったけ!
☆23☆ そんなに心配しなくても…
それから家に帰ってからは、いつものようにメイド服に着替えて霧様と二人の時間を過ごした。


でも、いつもと違ったのは夕食の時間。


普段は私と霧様、それに仕事が早く終わると零さんと3人で食事をする事が常。


霧様のお母様とお兄様は今は仕事で遠くに行かれていて、私はまだ一度もお会いした事がない。


それなのに、普通に家族のようにご飯をいただいていいのかなっていつも思うけど、霧様も零さんも『気にしなくていいよ』とおっしゃってくださるからその好意に甘えさせてもらってる。


そして今日。

なにがいつもと違うのかというと……。


「ねぇねぇ、露ちゃん!
学校どうだったの!?」

「いじめられたりしなかったか!?ちゃんとみんなと仲良く出来た!?」

「……」


静かに食事を取っているのに、若干2名だけはものすごく興奮した感じで、身を乗り出しながら私に聞いてくる。


も~!
わが両親ながら恥ずかしいよ!!

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