ご主人様に首ったけ!
霧様……。


もしかしたら、言ってくれるかもしれないって思った。

すごくあつかましいけど、図々しいけど、霧様なら言ってくれるんじゃないかって……。


“露を守るよ”って――……。


あは、そんな事思ってくれるわけないよねっ!


霧様も自分のことで忙しいのに、人のことなんて構っていられないよねっ!

期待しちゃだめだよっ!


淡い期待を抱いた自分に後悔をしつつ、私も食事に手をつける。

すると、まだ話が続いていたのか、陸くんが……。


「あーあ、心配だなぁ。
ねぇ綺ちゃん!いっそのこと僕たちも高校生ってことにして編入……」

「出来ません!!」


お見事!

零さんと綺ちゃんの声が綺麗にハモった上でのナイス突っ込み!


陸くん?
いくら若く見えても、さすがに高校生は無理だと思うよ?

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