ご主人様に首ったけ!
「そっか。
あのご主人様はガードが固そうだからなー。また今度ご主人様にバレないようにゆっくり話そうぜ!」

「…?
なんのこと?」


あのご主人様って……、霧様のこと?

ガードが固いってどういう意味?


でも私のその質問には聖ちゃんは答えてくれず、大降りに手を振ると私たちの前から去っていってしまった。


「じゃあまたね、露」

「う、うん……」


それに続くように神くんも去っていってしまい……。

一体なんなの?
かなり不完全燃焼って感じなんですけど!


でも、ま、いっか。

神くんは苦手だけど同じクラスってわけじゃないし、そんなにかかわる事もないよね!


そう思って、歩き出そうとした時に一緒にいた牧たちの存在を思い出した。


「あっ!
みんな、待たせてごめんね!」


と、振り返ってみるとなぜか牧・泉・茗の全員に、じとーっとした目つきで睨まれていた。


「え、なに……?」


私、そんなに待たせちゃった!?
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