ご主人様に首ったけ!
へぇ~。
そんなに人気なんだー。

私としてはすっかり腐れ縁が定着してるから今さら二人とも男の子っていうか、恋愛対象には見れないんだよなぁ。


でも、皆はなんだか誤解をしているみたいだから、ちゃんと言っておかないと!


「でも聖ちゃんたちとはただの友達だよ?」


差し障りのないように、だけどはっきりと。


だって、私には霧様がいるもん。

聖ちゃんたちとどうにかなるなんて、あり得ないよ。


「それでも、ずるい!!」

「いや、ずるいって……」


そんな事言われましても……。


「あ!やばい!
チャイム鳴っちゃった!!」

「いそげ~!!」


廊下のど真ん中で騒いでいたら、いつの間にか始業のチャイムが鳴り響いてて、私たちは急いで音楽室に走っていった。

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