ご主人様に首ったけ!
「でも、安心しろよ。
俺、あいつから無理やり奪おうとか考えてないし。
こうやってまた同じ学校に通えてるだけで充分だからさ!
ただ、気持ちだけは伝えたかったんだ」

「聖ちゃ……」


聖ちゃんは笑って言ってたけど、でもやっぱりどこか淋しそうで……。


だからって。
同情で、聖ちゃんの気持ちにこたえることは出来ない。


だって私は霧様が好きだから……。


「……聖ちゃん。
聖ちゃんの気持ち、すごく嬉しいよ……。
でも……っ」

「わぁってるって!!
そんな顔すんなよ!気まずくなるだろ!」

「聖ちゃん……」

「伝えようか、どうしようかすごく迷ったんだけど……。
伝えない方が後悔しそうだったから。
でも、だからって俺のこと避けたりすんなよ!?今までどおり接してくれよな!」


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