ご主人様に首ったけ!
「おかえり、霧」
「ただいま」
「どうだった?海外は」
「別に、どうってことはないよ」
「……もう少し何かないの?」
「何かって?」
「だってほら、約1年ぶりに帰ってきたんだよ?お土産話とか……」
「そんなものを聞きたいの?父さんは」
「……」
「……でしょう?」
細々と聞こえてくる会話は、話がかみ合っているのかいないのかよく分からない二人のやり取り。
うちもそうだけど、零さんたちも話が平行線になっちゃうのかな?
なんて、ちょっと気を抜いていた時……。
「そうそう、霧に紹介したい人がいるんだ。
ほら、前に話したでしょう?新しいメイドさんだよ。露ちゃん、入っておいで」
「はっ!?はいぃっ!!?」
突如名前を呼ばれたために声がかなり上ずってしまったけど、呼ばれてしまっては行かないわけにはいかず、恐る恐る閉まりかけている扉をそっと開けて部屋の中へと一歩、足を踏みこませた。
「ただいま」
「どうだった?海外は」
「別に、どうってことはないよ」
「……もう少し何かないの?」
「何かって?」
「だってほら、約1年ぶりに帰ってきたんだよ?お土産話とか……」
「そんなものを聞きたいの?父さんは」
「……」
「……でしょう?」
細々と聞こえてくる会話は、話がかみ合っているのかいないのかよく分からない二人のやり取り。
うちもそうだけど、零さんたちも話が平行線になっちゃうのかな?
なんて、ちょっと気を抜いていた時……。
「そうそう、霧に紹介したい人がいるんだ。
ほら、前に話したでしょう?新しいメイドさんだよ。露ちゃん、入っておいで」
「はっ!?はいぃっ!!?」
突如名前を呼ばれたために声がかなり上ずってしまったけど、呼ばれてしまっては行かないわけにはいかず、恐る恐る閉まりかけている扉をそっと開けて部屋の中へと一歩、足を踏みこませた。