ご主人様に首ったけ!
「だって、聖は露が好きなんだよ?
露とだったら聖は幸せになれると思うんだ。
俺も露のこと好きだから問題ないよね」

「だからって私は……っ」

「東條霧でしょ?」

「……っそうだよ。
私は霧様が好き」


分かってるならそんな事……っ。


「霧様、ね……。
ねぇ、露。俺がその大事な霧様にヤキ入れるって言ったらどうする?」

「!?」


神くんは、なにを言っているの?

ヤキって?


意味が……。

意味が分からない。


すごく、嫌な予感がする。


「ど、ゆこと……?」

「ん?そのままだよ。
露は俺が中学の時空手やってたの知ってるよね?」

「ぅん……」


確か神くんは、結構強くていろんな大会で優勝しているはず。


そんな神くんが霧様とやりあったら……っ。


神くん、本気……?


< 258 / 374 >

この作品をシェア

pagetop