ご主人様に首ったけ!
「この子が新しく入ってくれた、霧専属のメイドさんだよ」

「……」


うわっ、うわっ!

どうしようっ、本当に緊張するっ!!

あ!
やだっ、手と足が両方同時に出てるしっ!!


でももうどうしようもできない~っ!
ひーんっ。

どうにか前に進もうと足を動かしたけど、緊張のあまりロボットのような動きになりながら、二人の前まで歩み寄る。


せっかくかわいい格好してるのに、これじゃあ台無しじゃん!

絶対、変な人って思われちゃうよ~。


二人の前まで歩いてきても、恥ずかしさと緊張で顔を上げることができず、そのまま俯いていると……。


「君が僕のメイドさん?」

「え!?あっ、はいっ!
はじ、めましてっ!よろしくお願いしまっす!」


思いのほかに優しく声を掛けられて、頭を下げたまま一気に自己紹介をしたんだけど……。


ふえぇ~っっ!!
お願いしまっすって、どこの柔道部主将よぉ!?


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