ご主人様に首ったけ!
☆37☆ 守りたかった約束
――私、もう霧様とお付き合いできません……。
言った……。
とうとう、霧様に。
一番言いたくないセリフを口にしてしまった……。
溢れそうになる涙を堪えるため、抱えていたメイド服に力をこめた。
「露?なにを言っているの?」
「ごめ、なさい……っ」
「謝ってほしいんじゃないよ。
理由を聞いているんだ」
「……っ」
理由……?
理由なんて言えるわけがないです……。
「……僕の事嫌いになった?」
「!!ち、違いますっ!!」
「ならなぜ……?」
霧様のことを嫌いになんてなれるわけがない。
でも、理由は……。
「他に好きな人が出来た、とか?」
「……っ」
霧様以外の人を好きになんてなれません……。
でも、それ以外どうやって言い訳を伝えたらいいの……?
「そう、なんだね?」
否定も肯定も出来なくて、無言のままうつむいていると霧様はそれを肯定と捕らえたようで、小さくため息をついて呟かれた。
言った……。
とうとう、霧様に。
一番言いたくないセリフを口にしてしまった……。
溢れそうになる涙を堪えるため、抱えていたメイド服に力をこめた。
「露?なにを言っているの?」
「ごめ、なさい……っ」
「謝ってほしいんじゃないよ。
理由を聞いているんだ」
「……っ」
理由……?
理由なんて言えるわけがないです……。
「……僕の事嫌いになった?」
「!!ち、違いますっ!!」
「ならなぜ……?」
霧様のことを嫌いになんてなれるわけがない。
でも、理由は……。
「他に好きな人が出来た、とか?」
「……っ」
霧様以外の人を好きになんてなれません……。
でも、それ以外どうやって言い訳を伝えたらいいの……?
「そう、なんだね?」
否定も肯定も出来なくて、無言のままうつむいていると霧様はそれを肯定と捕らえたようで、小さくため息をついて呟かれた。