ご主人様に首ったけ!
「……露の気持ちは変わらないといったのは嘘だったの?」
「!!
違――っ!」
あまりにも切なそうにおっしゃるその言葉に、思わず顔を上げて霧様を見る。
目に映った霧様の顔は、すごく悲しそうで……。
私の目にどんどん涙が溜まっていく。
「……なら、なぜ?」
「そ、れは……」
悲しい表情のまま薄く笑って言う霧様に、本当のことを話してしまいそうになる。
でも、それをしてしまうと霧様が……。
「……言えないこと?」
再び俯いた私に、覆いかぶせるように続ける霧様。
これ以上言葉はつむげなくて、ただ黙ったまま頷いた。
「……そう」
「ごめ……っなさ……っ。
霧様……っ」
血が滲むほど強く拳を握り締めて、精一杯霧様に謝罪する。
でも、いくらこんなことを言っても本当のことを言えない私には霧様に許しをこう資格なんてない。
「き、りさま……これ、もお返しします……」
「!!」
差し出したのは、霧様から初めていただいた大切な大切なメイド服――。
「私から別れを告げて、霧様の特別ではいられません……」
「!!
違――っ!」
あまりにも切なそうにおっしゃるその言葉に、思わず顔を上げて霧様を見る。
目に映った霧様の顔は、すごく悲しそうで……。
私の目にどんどん涙が溜まっていく。
「……なら、なぜ?」
「そ、れは……」
悲しい表情のまま薄く笑って言う霧様に、本当のことを話してしまいそうになる。
でも、それをしてしまうと霧様が……。
「……言えないこと?」
再び俯いた私に、覆いかぶせるように続ける霧様。
これ以上言葉はつむげなくて、ただ黙ったまま頷いた。
「……そう」
「ごめ……っなさ……っ。
霧様……っ」
血が滲むほど強く拳を握り締めて、精一杯霧様に謝罪する。
でも、いくらこんなことを言っても本当のことを言えない私には霧様に許しをこう資格なんてない。
「き、りさま……これ、もお返しします……」
「!!」
差し出したのは、霧様から初めていただいた大切な大切なメイド服――。
「私から別れを告げて、霧様の特別ではいられません……」