ご主人様に首ったけ!
☆39☆ 最高の強がり-涙は見せない-
「ただいまー!」
不自然なくらい明るい声。
だって、決めたんだもん。
もう、泣かないって――。
「あれ?露ちゃん?
どうして!?」
普通なら帰ってこないはずの私の声に驚いただろう綺ちゃんが、パタパタとスリッパを鳴らしながら玄関まで出てきた。
「えへへっ、出てきちゃった」
「え!?出てきたって!?」
「そのままの意味だよ」
「霧くんは!?」
「……別れちゃった!」
当然聞かれると分かっていた質問。
実際口にしたら、また涙が溢れそうだったけど……。
もう泣かない。
絶対に。
「別れたって、なんで……」
「ね、綺ちゃん!ご飯ある!?
早く起きたからおなかすいちゃったっ」
不自然なくらい明るい声。
だって、決めたんだもん。
もう、泣かないって――。
「あれ?露ちゃん?
どうして!?」
普通なら帰ってこないはずの私の声に驚いただろう綺ちゃんが、パタパタとスリッパを鳴らしながら玄関まで出てきた。
「えへへっ、出てきちゃった」
「え!?出てきたって!?」
「そのままの意味だよ」
「霧くんは!?」
「……別れちゃった!」
当然聞かれると分かっていた質問。
実際口にしたら、また涙が溢れそうだったけど……。
もう泣かない。
絶対に。
「別れたって、なんで……」
「ね、綺ちゃん!ご飯ある!?
早く起きたからおなかすいちゃったっ」