ご主人様に首ったけ！

☆４☆ ほっと一息、束の間の休息

霧様に挨拶を済ませた後……。

そのまま自分の仕事を全うするために、霧様の身の回りのお世話をしようとしたら、


「ありがとう、露。でも、今日はもういいよ。
露もたくさん緊張して疲れただろう？今日は、ゆっくり休みなよ」


って、ものすごくありがたい言葉を頂いちゃって……。


現在、更衣室で息抜き中。


「ふうぅ～っ。
ほんと、緊張しすぎて疲れたかも……」


正直なところ、あの状態が続いていたら、本当に緊張のしすぎで倒れていたかもしれない。

だから、霧様のあの言葉はすごく嬉しかった。


「でも、聞いてる話だと、気難しそうな人かと思ったけど……。
意外にそうでもないのかも？」


緊張感からの解放でついつい、誰もいない部屋で一人言を呟いてしまう。


「あれ？そういえば、零さん、いつの間にかいなくなってたけど……どうしたんだろう？」


私が霧様と話している時、途中までは一緒にいた記憶があるのにそれからは零さんがどこに行ってしまったのか分からない。


う～ん、きっと忙しくて先にお仕事に戻ったのかなぁ？

うん、きっとそうかもしれない！