ご主人様に首ったけ！
☆41☆　霧様との再会
それから。

霧様と会うことがないまま、夏休みに突入。


夏休み前に、ディズニーランドに行こうねっていう霧様との約束も、たくさん遊びに行こうって約束も守れなかったけど……。

聖ちゃんと付き合い始めて1週間がたった今も、私の心にいるのは――……。


でも、聖ちゃんとはなんだかんだ言いながらも仲良くはやっている。

関係としては中学の時の延長って感じで、たまに一緒に出かけたり、お茶したり……。


デートはするけど、それ以上のことはなにもない。


純粋に一緒に出かけるだけの関係で、手も繋がなければキスだってしたことはない。


もしかしたら私は、聖ちゃんを利用しているのかもしれない。

都合のいい時に一緒にいてもらって、慰めてもらって霧様を忘れようとしている……？


聖ちゃんもそれに気付いているのかいないのか。

私に手を出そうとする事はなくて、だからこそ甘えてしまっている自分がいる。


こんな関係、よくないって思いながらもどうする事もできないの……。


聖ちゃん、ごめんね……。


< 302 / 374 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop