ご主人様に首ったけ!
「仕事で忙しい僕や、妻、5つ上の兄さえも霧と充分に接する事ができなかったから、心に少し隙間が出来ているのかもしれない。家族に構ってもらえないのは相当淋しい事だと思うから」
「……」
確かに。
もしも、陸くんや綺ちゃんが私そっちのけで、仕事に没頭していたら少し、いや、結構ぐれちゃうかも……。
零さんの深刻な言葉に、私は言葉を詰まらせてしまう。
「霧は僕たち普通に接しているけれど、やはり心には空洞が出来ているんじゃないかなと思うんだ」
「零さん……」
綺ちゃんが零さんを人前でだんな様と呼ぶ中で、私がさん付けで呼んでいるのはちゃんと本人に許可を得ているから。
もっとも、綺ちゃんの前で仕事中にそう呼ぶと怒られちゃうんだけど。
「ごめんね、露ちゃん。呼び出しておいてこんな重い話をしてしまって」
「いえっ、あの、零さん!!」
「ん?」
なにを思ったか、私は突然臨戦態勢に……!!
でも、話を振ってしまったのだから仕方ない!!
思い切って先を続けた。
「……」
確かに。
もしも、陸くんや綺ちゃんが私そっちのけで、仕事に没頭していたら少し、いや、結構ぐれちゃうかも……。
零さんの深刻な言葉に、私は言葉を詰まらせてしまう。
「霧は僕たち普通に接しているけれど、やはり心には空洞が出来ているんじゃないかなと思うんだ」
「零さん……」
綺ちゃんが零さんを人前でだんな様と呼ぶ中で、私がさん付けで呼んでいるのはちゃんと本人に許可を得ているから。
もっとも、綺ちゃんの前で仕事中にそう呼ぶと怒られちゃうんだけど。
「ごめんね、露ちゃん。呼び出しておいてこんな重い話をしてしまって」
「いえっ、あの、零さん!!」
「ん?」
なにを思ったか、私は突然臨戦態勢に……!!
でも、話を振ってしまったのだから仕方ない!!
思い切って先を続けた。