ご主人様に首ったけ!
30分後。


簡単に仕度をして、昨日神くんと話した公園まで行く。

公園にはすでに聖ちゃんが着ていて、ベンチに座って待っていた。


「ごめん、聖ちゃん!待った?」

「いや、大丈夫」


急いで聖ちゃんのもとに駆け寄り、私も隣に並んで座った。


「わりぃな、突然呼び出して」

「ううん、平気」


なんだろ、なんだかいつもと様子が違う?

こんな、怖いくらいに真剣な聖ちゃんの顔初めて見たよ……。


「一昨日、お前のご主人様んとこに行ってきた」

「ふぅん……って、はいぃ!?」


なんで!?

なんで、聖ちゃんまで霧様に会ってるの!?

もー、私の知らないところで何が起こっているの?


「で、昨日神から全部話し聞いた」

「!!」

「神がお前を脅したってことも、お前が俺と付き合った理由も」

「……っ」

「……付き合ってるとき、ずっと気になってた。
お前が俺と付き合ってたのって、ご主人様のためだったんだな」

「聖ちゃ……っ」



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