ご主人様に首ったけ!
それから、急遽決まった私の3回目の引越し。
霧様も手伝ってくれて、私の部屋から荷物を運び出した。
といっても、家具とかは東條のものを使わせてもらっていたから、持っていくのは教材とか服だけなんだけど。
そして、最後に私の大事な大事な宝物をタンスの奥から取り出した。
「これ……」
「……はい。
霧様は捨てていいとおっしゃいましたが、霧様から貰った大事なメイド服を捨てるなんて出来ません。大事にしまっておきました」
「露……」
霧様からの初めてのプレゼント。
汚れないように、傷つかないように、大事に大事にタンスの奥にしまっておいたもの。
またこれを着ることができるなんて……。
「荷物はこれだけ?」
「はい」
「じゃあ、行こうか」
「あのっ、荷物……」
霧様が立ち上がったときにはすでに、私の荷物が詰まった小さめの旅行鞄がその手に握られていて慌ててそれを取り返そうとしたけど……。
「女の子がこんなに重たいものを持ってはいけないよ」
って、止められて……。
――っ。
でも、今日は負けないんだからっ!!
霧様も手伝ってくれて、私の部屋から荷物を運び出した。
といっても、家具とかは東條のものを使わせてもらっていたから、持っていくのは教材とか服だけなんだけど。
そして、最後に私の大事な大事な宝物をタンスの奥から取り出した。
「これ……」
「……はい。
霧様は捨てていいとおっしゃいましたが、霧様から貰った大事なメイド服を捨てるなんて出来ません。大事にしまっておきました」
「露……」
霧様からの初めてのプレゼント。
汚れないように、傷つかないように、大事に大事にタンスの奥にしまっておいたもの。
またこれを着ることができるなんて……。
「荷物はこれだけ?」
「はい」
「じゃあ、行こうか」
「あのっ、荷物……」
霧様が立ち上がったときにはすでに、私の荷物が詰まった小さめの旅行鞄がその手に握られていて慌ててそれを取り返そうとしたけど……。
「女の子がこんなに重たいものを持ってはいけないよ」
って、止められて……。
――っ。
でも、今日は負けないんだからっ!!