ご主人様に首ったけ!
だんだんと、これでいいのか私の人生?と思い始めていた4日目の昼すぎ……。


今日も、着替えと食事を済ませて更衣室で待機していると……。


今まで鳴ることのなかった、内線電話が部屋中に鳴り響いた。


「ほえぇ!?」


これだけ広い家の中だと、中にいる人たちと連絡が付きにくい。

だから、各部屋には内線電話が設置されているらしいんだけど……。


こ、これ……私、出ていいのかな!?

でも、他に誰もいないし……。

いいや、出ちゃえ!!


「……はい、もしもし?」

『露?』

「え!?き、霧様!?」


恐る恐る出た受話器の向こうから聞こえた声は、電話でもよく分かる霧様の綺麗な声。


まだ一度しか話した事ないのにすぐに分かっちゃうなんて、私、どんだけ霧様ファン!?


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