ご主人様に首ったけ!
も、もうですか!?

今ですか!?


そう思っていても霧様はすごく楽しそうで、


「隣の部屋を使っていいよ。なんなら、ここで着替える?」


……なんて冗談まで。


「あはは、楽しみにしているよ、露」

「は、はい……」


霧様って、意外と強引?

……ま、霧様が楽しそうにされているならいっか。


突然のサプライズにドキドキしっぱなしの私は、霧様から受け取った服を抱えてそのまま隣の部屋へと移動した。


そして着ていたメイド服を脱ぎ、霧様からいただいたばかりの特注品であるこのピンクのメイド服に袖を通した。


エプロンもつけて、オプションのヘッドドレスと、リストバンドも忘れずに。


全てのものを身に着け終え、おかしなところがないか鏡でしっかりチェック。


それにしても……。

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