ご主人様に首ったけ!
「本当に大丈夫?」
「はい、大丈夫です。
霧様は心配性ですね」
今はまだ夕方の6時前。
まだ薄暗いとはいえ、冬に比べてすっかり日がのびてきている。
それに、私の家は本当にすぐ隣だからなにかあってもすぐに家に帰る事ができる。
それなのに本気で心配してくださる霧様がすごくかわいく思えてついつい笑ってしまったけど、その優しさはすっごく、すっごく嬉しかった。
「……生意気を言うのはこの口かな?」
「ひゃあっ!
いたい、いたいです、霧様ぁっ」
私のその言葉に、霧様は私の両頬を引っ張って伸ばしてきた。
もちろん本当に痛いわけではないけれど、降参の意味も込めて私は必死に訴える。
「あはははっ、露は本当に面白い。
見ていて飽きないよ」
そう言いながら、両手を離すと最後にまた頭を撫でてくれた。
「じゃあ、玄関まで送る。
それならいいだろ?」
「……はい」
嬉しくて、恥ずかしくて下を向きながら答え一緒に部屋を出た。
それからの私はドキドキがいっぱいすぎて玄関まで霧様と話すことは出来なかったけど、また明日会える楽しみを胸に、霧様に見送られながら初仕事1日目を無事に終えた。
「はい、大丈夫です。
霧様は心配性ですね」
今はまだ夕方の6時前。
まだ薄暗いとはいえ、冬に比べてすっかり日がのびてきている。
それに、私の家は本当にすぐ隣だからなにかあってもすぐに家に帰る事ができる。
それなのに本気で心配してくださる霧様がすごくかわいく思えてついつい笑ってしまったけど、その優しさはすっごく、すっごく嬉しかった。
「……生意気を言うのはこの口かな?」
「ひゃあっ!
いたい、いたいです、霧様ぁっ」
私のその言葉に、霧様は私の両頬を引っ張って伸ばしてきた。
もちろん本当に痛いわけではないけれど、降参の意味も込めて私は必死に訴える。
「あはははっ、露は本当に面白い。
見ていて飽きないよ」
そう言いながら、両手を離すと最後にまた頭を撫でてくれた。
「じゃあ、玄関まで送る。
それならいいだろ?」
「……はい」
嬉しくて、恥ずかしくて下を向きながら答え一緒に部屋を出た。
それからの私はドキドキがいっぱいすぎて玄関まで霧様と話すことは出来なかったけど、また明日会える楽しみを胸に、霧様に見送られながら初仕事1日目を無事に終えた。