ご主人様に首ったけ!
「でも……」

「え?なに」


心中を悟られたくなくて、下を向きながらご飯を口の中に運んでいると、綺ちゃんが口を開いた。


「よかったね」

「なにが?」

「気に入ってもらえて」


ニッコリと微笑まれると、なんだか褒められたような気分になって、


「ん……」


と、ちょっと照れながら小さく頷いた。


「ね、露ちゃんはどうなの?」

「なにが?」


更なる綺ちゃんの質問に、顔を上げて首を傾げる。


「霧様のこと。露ちゃんは、どう思ってるの?」

「え、ぇえ!?」


そ、そんな唐突な!

しかも今ここには陸くんも、圭ちゃんたちも皆いるのにっ。

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