ご主人様に首ったけ!
『うん、いつもより少し早いんだけど今から来てくれないかな?』

「今からですか?
分かりました、すぐに伺いますね」


うーん、本当にどうしたんだろう。

確かに、時計を見るといつもより1時間は早い。


遅く来ていいよってことは今まであったけど早く来て、なんてことはなかったから。

もしかして、霧様に何かあったとか……?


なんだか急に心配になって、急いで仕度を整えるとすぐに隣の東條家に向かった。


本当は家で着替えてから行きたかったけど、服を更衣室に置いたままにしていたからそれができなくて、駆け込み状態で更衣室に入ると急いで着替えを済ます。


そしてしっかり鏡で全身をチェックすると、霧様の部屋へと小走りで向かった。


< 78 / 374 >

この作品をシェア

pagetop