ご主人様に首ったけ!
「ひゃあぁあ~っ、かわいい~っ!!」


それを見た瞬間、霧様の前だと言う事も忘れ、素で喜んでしまう。


「あっ!ごめ、なさっ……!
私つい……」


気まずくて、恐る恐る二人を見上げると……。


「ふっ、あははっ。第一声がかわいいなんて、露は本当に面白いね」

「おいしそう、という言葉は聞かせていただきましたが、かわいいというのは初めてですね。
面白い方ですね。霧くんが気に入るのも分かります」

「でもだめですよ、連さん。
露は僕の専属ですからね」


なんて2人で笑いあっちゃって……。

しかも、今サラッとすごいこと言われなかった……!?


「はは、分かっていますよ。
では、露さん、ごゆっくり」


「あ、はい。ありがとうございます……」


蓮さんは柔らかく笑うと、トレーを持って再びカウンターの中へと入っていった。



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