What is happiness?
「…みんなが帰ってきたら言うよ。」

突然のチェジュの言葉。
言うって…もしかして付き合ってる事を?

「いいんだね?」
「………うん。」

実際、いつかは言うと思ってたし別に良かった。
「本当にいいの?」
チェジュはしつこく聞いてくる。
なんで?
言いたいなら言えばいいじゃん。

「いいよ。」

私はそう言って、朝ごはん作るから、とキッチンに行った。
チェジュ…まぢで言う気かな。

それから20分後、ガチャと玄関の音がした。
帰ってきたか…
ちょうど朝ごはんも出来たので、良かったと思う反面緊張していた。
やっぱり…ハランに聞かれるのはいや…(泣)

チェジュを止めに行こうとした時はもう遅かった。
みんなア然とした顔で私を見ていたから。
もちろん莉奈も。
ユファンは今にも泣きそうな顔で、唇を噛み締めている。
ミンスは言う言葉が無いのか、呆然とただ立っていた。
ユングは平然な顔だったが、どこか動揺していた。

肝心なハランは…
1番最初に口をひらいたのはハランだった。

「おめでとう。良かったね。梓?」

その一言で心臓が張り裂ける思いになった。
抑えたかった涙も何もかもが表に出る。

「ハラン…。」

でも言葉は沢山浮かんでるのに、口に出せるのはそのハランの名前だけ。
言葉の代わりに涙が溢れ出していた。

「…梓…。」

ユファンが心配そうに聞いてくる。
なんで?そんなに優しいの?
私が1番最低だ。
ごめん、ユファン…そしてみんな…
謝るよ。

「みんな…ごめんなさい」

「何で謝るの?」
「私が悪いの。」

もう…ダメ…///////
全身の力が抜け、意識が消えた。
< 13 / 47 >

この作品をシェア

pagetop