What is happiness?
「…絶対に…振り向かせて見せる。」
私の方が先にユファンが好きだった。
私の方がユファンの事を好きだよ。
なのに何であんな女に取られなきゃいけないの?
あの女はユファン以外にも愛されている。
ミンスにも、チェジュにも、ユングにも。
ハランだって、恋愛感情じゃないにしても、多分梓を愛してるはず。
なんで?
あの女の良さが分からない。
自分は悪くないって、絶対思ってる。
ハランにフられたって、チェジュと付き合ってたじゃない。
今だって、私から最愛のユファンを奪って付き合ってるじゃない。
なのにあの女は悪者じゃない訳?
私が悪いの?
そんなの理屈に合わないよ。
私だってユファンが好きだった。今も変わらず愛してる。なのにあの女が全てを奪った。そんな最低な女をみんなは良いものにしてるの?
気に食わない。あの女は精々苦しめば良いんじゃない?
それが本当の幸せよ。
プルルル…プルルル…プルルル…
「はい。」
「ユマ?今何処にいるの?」
「ユファン?今は…駅前。」
「突然出て行くからびっくりしただろ?心配かけんなよ。」
「ユファン…ごめんね。」
「わかったならいいから。あ、切るよ?」
「うん…。ねぇ、ユファン?」
「ん?」
「あのさ、今度会えないかな。」
「うん。また連絡してよ。じゃあね。」
「分かった…。じゃあね?」
「うん…大丈夫?」
「大丈夫。」
ガチャ…
好きなのに。
大好きで、大好きで、大好きで、大好きで…
死ぬほど好きなのに。
なのにあの女をユファンは愛すの?ユファン…どうして?
「ユマね、駅前いるって。」
「あ、そうなの?なら良かった。」
「…何か…元気無かった。」
それはさ、多分ユマはユファンが好きだからだよ。
私には分かる。
ユファン…惑わされないでね。
ユマは…多分どんな手を使ってでもユファンを手に入れようとしてるから。だから…気をつけてね…