What is happiness?
はっきり言って、実感が無かった。
ユファンと私が付き合ってた?
ハラン何の冗談だろうって思った。だけど、それは本当だったみたい。
第一、ユファンはユマと子供が出来たって聞いたからユマと付き合ってたのかと思ったけど…(笑)
違ったんだ。冷静に考えたら結構ヤバイんじゃないの?
ってか私みたいな一般人が芸能人と軽々しく話してていいわけ?ファンから苦情が来そうだけど…。
まぁ、いいか。

今日はユファンに会うんだけど、一応…元カレだから緊張するな。
つか何でそんなに会うのだろう。
今まで普通に話してたんだけどね…。

「あ…。梓…。」
「ユファン?ひ…久しぶり?」
「うん。上がって?」

ユファンの部屋は少し懐かしかった。
まぁ、来た事ぐらいはあるだろうし、それも納得がいくけどさ…。

「上上がってていいよ。上がって右が部屋だから。」
「うん…」

ユファン…。元気がないな。
まぁ当たり前かもしれない。ユファンはユマと子供が出来た事に対してショックなんだよね?
それは、私と付き合ってたからなの?
だから、ショックだったの?
よくわからないけど、とにかく色々話さなきゃ。

「で、どうしたの?」
「あのね、ユファンと私は…私が記憶が無くなる前は付き合ってたんだよね?だから、もう1回付き合わない?」
「もう1回?」
「うん。やり直したいの。」
「それは無理だよ。だって…。」
「ユマと子供が出来たから?それは、私と同じなの。」
「え…」
「私も子供が出来てるんだよ。ユファン?」
「それって…。俺との?」
「うん。だから…ユマとの子供はユファンの意思でつくったわけじゃないんだよね?なら、一緒にこの仔を育てようよ?」
「梓は…。それでいいの?だって…いくら薬だとしても俺はユマのお腹にいる子の父親なんだ。許してくれるの?」
「うん。私はユファンを信じてる。だから、許すよ。」
「分かった。ありがとう。梓。」
「この子を大切に育てようね。」
「うん。」

決心がついた。
私はこの子を大切に育てようって決めたんだ。
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