黒と白−世界の果て−
「あなたには、先程の事について、少し話しておきたいと思います。」



「何で…?」



「あなたに、見られてしまったからです。見られたからには、教えないと。」


「な、あたし、そんなの知らなくていいよ!」




だ、だって、面倒な事に巻き込まれそう。

姫の笑顔ですら、怪しいと思ってしまう。






「つべこべ言わず、さっさと行くぞ!」



「へ!?」



アドメンが怒鳴ったと思ったら、私の体が浮かびだす。

な、魔法かっ!?




「ちょ……っ!お、降ろせ〜っ!!魔法なんか私に使うな〜!!」



手足をバタバタさせながら怒るが。



「嫌だ。お前逃げるし。」



「さぁ、城に行きましょう。」



「大丈夫、ただ話をするだけですよ。」



三人が順々に言ってきて。

私の抵抗は全く、耳にも入れてもらえず、城へと連れていかれる。







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