黒と白−世界の果て−
玄関にて、私達は儀式を行う。

妃や王もいた。
王は全く旅の事すら知らなかった感じで、


「なぜ私がいない間に勝手に決めるのだ!?」


と、喚いていた。

妃は、


「あなたがいないのが悪いわ。何で仕事なんか早く終わらせられないのよ。」

平然として王に言う。
実は恐いな、妃…。
尻に敷かれてる王を見て私はそう思った。









「では、若者達。お前達は旅をし、それから世界を救うという使命を背負う事を誓うか?」


婆やが言う。
私達は、


「はい。」


と、答える。




「―――では、行ってこい。儀式は終わりじゃ!」





はやっっ!!





私達は、見送りの人達、そして婆やと王、それから妃に礼をする。



「父上、母上。見守っていて下さい。」


「ミシャナ………!!」



抱きしめあう姫達。

私には抱き合うような人はいない。


でも、


『僕達は一緒に旅に行くよ。王や妃と違ってね』


フフツと笑う風。
私も笑みをこぼす。








そして、私達四人は旅立った。
果てしない道を、歩いていくんだ。


そして、

世界を見よう。









To be continued.

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