黒と白−世界の果て−
あまり気にならなかったから、深く問い詰めず、森の中に入っていくアドとミシャに続き、私、エルが順番に、森の中へと進んでいく。










わー、真っ暗。
アクリア城の近くの森の方がずっと明るい。
それに、こんなにひっそりしてなかった。
アクリア城の近くの森は、もっと、風の音とか、小鳥のさえずりが聞こえていた。


此処は、何も聞こえない。

真っ暗、なんだ。




「怖いよ〜っ!!」


ミシャは泣き声をあげながら必死にアドの腕にしがみつく。



「大丈夫ですよ。」


アドはミシャをなだめる。



ラブラブですこと。

でも私には関係ないし。

てか、いつこの森ぬけれるんだろ。
私はエルに聞いてみる。



「ね、いつ頃森から出れるの?」


「さぁ、わかりませんね。とりあえず今日は出れませんね。この森で野宿して、明日また歩いて、夕方頃にやっと出れると思いますよ。」




え、

「え――っ!?の、野宿!?」


思わず叫ぶ。


「はい。」


笑いながら答えるエル。


「この、真っ暗な森で…たった四人で…野宿……。」

「はい。」



旅の初日が野宿って、どうなのよ……。




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