黒と白−世界の果て−
くたくたになった頃、そしてお腹も減った頃。
「着いた。ここで今晩は寝ましょう。」
アドが言った。
私達は、森の中の木も何もない、広い草むらにたどり着いた。
ふー、疲れた。
側にあったきりかぶの上に腰掛けた。
と、思ったら。
「では、夕食の材料を探しに行きましょう。」
「はぁっ!?」
びっくりすると、
「何か食わなきゃいけないだろ?」
アドが荷物を地面に置きながら言う。
「でもさ、何か、持ってきてないの?私、こんな森の中で食べ物見つける自信ないよ…?」
「見つけろ。」
その一言。
アドは一人で森の奥に行ってしまった。
……命令かよ。見つけろって…。
と、いうことで。
三人で、食材を探しに行くことに。