黒と白−世界の果て−

くたくたになった頃、そしてお腹も減った頃。





「着いた。ここで今晩は寝ましょう。」





アドが言った。


私達は、森の中の木も何もない、広い草むらにたどり着いた。




ふー、疲れた。

側にあったきりかぶの上に腰掛けた。




と、思ったら。




「では、夕食の材料を探しに行きましょう。」





「はぁっ!?」




びっくりすると、



「何か食わなきゃいけないだろ?」



アドが荷物を地面に置きながら言う。





「でもさ、何か、持ってきてないの?私、こんな森の中で食べ物見つける自信ないよ…?」





「見つけろ。」





その一言。
アドは一人で森の奥に行ってしまった。




……命令かよ。見つけろって…。





と、いうことで。
三人で、食材を探しに行くことに。





< 53 / 74 >

この作品をシェア

pagetop