黒と白−世界の果て−
やっぱり。




悪しき者が突風のせいなのか、木にぶつかって、よろけている姿が見えた。





『貴様!なぜわかった!?』



こちらを睨む奴。




「何となく。」


私は真顔で答える。




『何となく、で、わかってたまるか!!』




そして、また消える。




でも、わかる。
奴の居場所が、何となくわかるんだ。






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