黒と白−世界の果て−
「今のって、インスピレーションってやつだろ。」


アドが自分の服に付いた泥をはらい落としながら言う。



「何さ、それ。」



「直感の事だよ、直感。良かったな、お前。ただの何もできない人じゃなくて。」


「……何か言い方ムカつく。」


「あっそ。じゃあ、行くぞ。」







……インスピレーション…。



何で今まで使えなかったんだろう。

そして、何で急に使えるようになったんだろう。













結局、その事は頭から掻き消された。


なぜって。




「…食料は…!?」


「あ、ない。」




おい――――!!








こうして、夜中、森の中を歩き続け、食料を探すはめになった………




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