黒と白−世界の果て−
ドンッッ
誰かとぶつかってしまった。
「あ、すいません!ぼーっとしててっ。」
謝ると。
「いえ、こちらこそすみませんでした!」
同じく謝ってきた。
そう言って顔を上げるその人。
か、可愛い。
目がぱっちりしてて、人形みたいな女の子。
「姫、行きましょう。」
その女の子の隣にいた男がその女の子に言った。
「はい。えっと、では…。」
その人達が向こうに行こうとする。
って、えっ!?
……ひ、
「姫っ!?」
思わずそう叫んだ。
さっきの人達が後ろを振り返る。