黒と白−世界の果て−




「あなた、もしかして…っアクリア城の」




グイッ



姫!?

と、言う前に男に腕を掴まれた。

男は二人いたようで。
さっき、姫と言った方じゃない男に、



「でかい声を出すな。」



低い声で、しかも命令口調で言われた。



こ、恐いっ!



こいつの名前、「恐い男」決定。



私は腕を掴まれたまま、人気のない裏道へと連れていかれる。




「ど、どこ行く」


抵抗しようとしたら。
今度は口を手で塞がれる。

い、息、できないっ!!





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