キスシリーズ~甘いキス~ 短編
さ…誘う!?
私は、ブンブンと首を振る。
「な~んだ、残念」
「彗!」
「な~んて、ウソ♪」
ペロッと舌を出す彗が可愛い。
でも、私の顔は多分真っ赤。
「あずき、顔赤いけど、熱でもあんの?大丈夫か?」
「うん、大丈夫」
熱じゃないしね…。
「ふーん…」
彗は立ち上がると私の隣にすわる。
彗の香りが私の鼻をくすぐる。
彗のいい匂い…。
私は彗に体を寄せる。
「彗、いい匂い…」
「それってあずきじゃねーの?シャンプーのいい香りがする」
彗は私の腰に手をまわしてグイッと引き寄せた。
距離が近くなる。
彗といると、時間がたつのが早く感じる。