Eternal kiss…
01
 


暗くなってしまった午後8時。




あたしは公園で人を待っていた。





こぐ度にブランコがキーコキーコと切なく鳴る。





遅いな…




「あーや」




急に自分の名前を呼ばれ、背中をポンと叩かれる。




「智(トモ)…?」




あたしは名前を呼びながら、恐る恐る声がしたほうへ振り向こうとした。





その瞬間、後ろから抱きしめられる。




ブルガリブラックのにおいがあたしを包み込んだ。





 
< 1 / 74 >

この作品をシェア

pagetop