Eternal kiss…
01
暗くなってしまった午後8時。
あたしは公園で人を待っていた。
こぐ度にブランコがキーコキーコと切なく鳴る。
遅いな…
「あーや」
急に自分の名前を呼ばれ、背中をポンと叩かれる。
「智(トモ)…?」
あたしは名前を呼びながら、恐る恐る声がしたほうへ振り向こうとした。
その瞬間、後ろから抱きしめられる。
ブルガリブラックのにおいがあたしを包み込んだ。