KAGAMI
アタシの周りは、こんなにも温かい。
疑って隠して、信用していなかった。
いちばん酷いのは、アタシだ。
それなのに、嫌われたくないなんて、なんておこがましい…
嫌われて当然なのに。
それなのに、大好きなんて、なんてもったいない…
責めてもらえないなんて。
「嫌いなわけないだろ?」
ここで初めて気付く。
自分がどうされたかったのかを。
「アタシ、本当は…、」
責めてもらいたかった。
悪いのはアタシだ、って。
全部、お前のせいだ、って。
そうなればアタシは、どれだけ楽だっただろう。