KAGAMI


ほら、こういうところが憎めない。

優しすぎるよ、想太くん。


残酷なまでに素直すぎる



このくらいで調度良い…


「いいの、大丈夫。いいんだよ」

素直で、いんだよ。
思った事をそのまま口にしてくれて。
考えた通りの行動で。

アタシは何があっても、想太くんを嫌う事なんてないんだから。



「俺は、莉麻を守れる?もう、失うのは嫌なんだ。」


アタシも同じだから…。


「守ってくれてるよ。想太くんの全てを受け入れてるつもりだよ」


アタシのせいと罵られても。
想太くんがアタシから離れていかない内は、


アタシは想太くんの為に生きる覚悟が出来てるの。



「アタシは?アタシは想太くんの為に、何ができる?」


想太くんの為に生きたいの。



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