KAGAMI
「ん?」
想太くんは不思議そうに首をかしげた。
なかなか言うのも恥ずかしいけど…
離したくない。
そう思ってしまう程、貴方が大切だから。
きっと最初で最後の告白。
アタシの全部を、想太くんにあげたいって思うの。
具体的な事じゃなくって…、本当の意味で全部。
メンドクサイって思われても
都合の良い女になったとしても
アタシは想太くんが全てだから。
アタシの全てが想太くんだから。
想太くんはアタシの全てだから。
想太くんにもそう思って欲しくて…。
「ちゃんとここから始めようと、思って…」