KAGAMI
「………アタシ…、
想太くんの事、ちゃんと“好き”だよね?
ちゃんと合ってるよね?
記憶とかお母さんとか、そんなもの無くても想太くんの事が好きって言えるよね?
想太くんと居るとね、喉の奥がきゅーってなるの。
こうして想太くんとくっついてるとね、安心するのに心臓がうるさいの。
見詰められると、動けなくなって…。
想太くん以外、どうでもいい。
大好きって何回言っても足りない。
まだまだ、全然足りない。
でも、言う度に軽くなっちゃう“好き”ならもう言わない。
アタシの全部で“好き”って表したいけど、分かんない。
アタシが自分で焦らすのは、想太くんから求めて欲しいって思うから。
想太くんから、アタシを求めて欲しいの。
本当は、溶けちゃうくらい甘えたいけどやり方が分かんない。
こうやって涙を拭いてくれるなら、アタシはきっと毎日泣くと思う。
想太くんがアタシにしてくれる全部の事が、嬉しいよ。
アタシの事を好きって想ってくれてるなら、離さないで。
たくさん甘やかして、目を離さないで。
だけど、もう好きじゃなくなったらその時は『要らない』ってすぐに言ってね。
嘘は付かないでね。
アタシばっかり好きでごめんね。」